被せ物をつくる際に、最終的な被せ物をする前に ”仮歯” を入れることをおすすめしています。
なぜ仮歯を作らなければならないのか質問いただくことが多くあります。
今日は仮歯を作る理由や特性についてお話しします。
仮歯の特徴・性質
仮歯は樹脂でできています。
最終的に被せるセラミックや金属のような強度のあるものではありません。
堅いものや、ガムやキャラメルなど粘着性のあるものを食べたりすると
欠けたり壊れてしまうことも多いので食べないように気をつけましょう。^^
また、仮歯をくっつけるセメントは取りはずしやしやすいよう
粘着性の弱いものを使っているので取れてしまうことも多くあります。
※もし外れてしまったり、壊れてしまった時は修理いたしますので、
すぐに医院までご連絡くださいね!取れてしまった仮歯は
保管しておいてお持ちください。
たまに仮歯のまま治療をやめてしまったという方がいらっしゃいますが
長期間仮歯のままにしておくと、汚れがつき新しい虫歯ができてしまうため
最終的な被せ物を入れるまで頑張って治療に通いましょう!
なぜ仮歯を作るの?
一時的な見た目や食事をしやすいだけでなく、
仮歯をつくる理由はほかにもあります。
一つ目は、当院の最終的な被せ物は精度が高いため、
少しでも歯が動いてしまうと被せ物が入りにくくなってしまうからです。
二つ目は、外部の刺激から守るためです。
被せ物をする前の治療途中の歯は、温熱刺激や歯ブラシの刺激など沁みたり
痛みが出てしまいます。
仮歯を付けることで、こうした外部の刺激から守ります。
三つ目は、理想的な噛み合わせの高さや歯並び・見た目にするためです。
噛み合わせが正しくない場合や歯並びがまっすぐでない場合、
仮歯で正常に戻す必要があります。
仮歯を盛り足したり削ったりして
患者様ひとりひとりに合った仮歯をつくり、その後最終的な被せ物を被せます。