親不知の抜歯について

 

親知らずとは?

親知らずは18~24歳頃、一番最後に生えてくる歯です。

歯茎や顎の骨に埋もれたまま生えてこなかったり

人によっては最初から生えていない場合もあります。

 

「親知らず」と呼ばれるようになった由来は、

昔は寿命が短く、親がいないうちに生えてこないということが

多かったからと言われています。

 

 

 

どういった場合に抜かなければならないの?

親知らずが生えてきても、まっすぐ生えてこれば問題はありませんが

他の歯がすでに生えそろってから生えようとするため

スペースが不足して生えてくるときに歯が曲がって生えたり、かたむいたり。。

すると、手前の歯にくっついたり押したりして

周りの歯や歯茎とトラブルを起こしたりする場合があります。

また、一番奥に生えていて歯ブラシが届きにくく

汚れがたまりやすいので、むし歯や歯周病にもなりやすいです。

このように、他の歯に悪い影響を与えていたり、

親知らず自体が感染していたりお痛みがある場合は

抜歯が必要な場合があります。

 

 

 

抜歯にかかるお時間は?痛みは?

親知らずが歯茎の中に埋まっているか、いないか、

親知らずの生え方や歯根の状態によって

抜歯にかかる時間やお身体への負担も変わります。

親知らずがほとんど出ていない場合などは

歯茎を切開して抜歯します。

言葉で聞くと「怖い、、!」と思われる方も多いと思いますが、

抜歯中はしっかりと麻酔をするのでほとんど痛みはありません。

歯茎を切開する場合は、ある程度は腫れたり痛みが出る場合もありますが、

1日~3日程度で落ち着いてくることがほとんどです。

(親知らずの状態によって腫れやお痛みも個人差はあります)

 

 

茎の中に埋まっている下顎の親知らずの抜歯の方法

親知らずが歯茎に埋まっている場合は

神経に近いことも多く、CT(三次元のレントゲン)による

診断が必要な場合があります。

CTを撮影できる医院、口腔外科も行っている歯科医院で

抜歯するのが安心です。

神経に近く難しい抜歯の場合やご希望があれば

月に一度「口腔外科」の先生が抜歯する日があるので

お問合せ下さい。

 

 

 

▼口腔外科 藤崎先生

 

 

 

 

 

 

①麻酔をしっかりとする

②歯茎を切開する

③歯を削って割る

④器具を使って抜く

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

親不知を抜いた後の注意事項

・抜歯した後はうがいし過ぎない

→血のかたまりができ、だんだんと傷口が治っていきます。

強いうがいやうがいをし過ぎると血のかたまりが剥がれてしまうので

避けましょう。

・傷を気にして舐めたり、指で触ったりしない

・感染による炎症が起きないようお口の中を清潔にする

・喫煙つばを吐く、鼻をすするなど「吸う」動作はなるべく控える

 

 

抜歯後のお痛みが強くなった場合、すぐにご連絡ください。

麻酔が切れた後のお痛みはだんだんと弱まってきます。

しかし、抜歯後2~3日経ってからお痛みが強くなる場合、

「ドライソケット」の可能性があります。

ドライソケットとは、抜歯後の傷に血餅(けっぺい)(血液がゼリー状になったものができずに、

歯を支えていた骨・神経がむき出しの状態になることです。

ズキズキと激しい痛みが日に日に増してくるのが特徴です。

 

注意事項に気を付けていても

血餅(けっぺい)が剥がれ落ちてドライソケットになる場合もあります。

お痛みが強くなったり痛み止めが効かないほどお痛みがある場合は

すぐにご来院ください。